平成5年に4人目の子どもとして「うどんや一休」
の店長でもあるいっちゃんが生まれたんよ。
ダウン症やったの。
最初は耳も聞こえないって言われてたし、
今あんだけ元気なようにみえるけど、病院で
調べたら呆れるくらい悪かったんやわ。
声も出ないしね。それで、兵庫県にある
有名な気功の先生のところに通ったんよ。
1回3千円やったから、通えるなと思ってね。
何回か通った時、いっちゃんが7ヶ月
くらいの時やったかなー?気功の先生が
「お母さんみててよ。今から泣くからね。」
って言った後に、いっちゃんが初めて
大声で泣いたんよ。はじめて声聞いてね。
もう嬉しくて、あの時は泣いたね。
絶対「地域で育てる」って決めてたんよ。でも、
小学生、中学生って大きくなってくると、
よくいっちゃんを探し回ったよ。
すーぐどっか行っちゃうねんな。京奈和を自転車で
逆走してたこともあったし、朝、通学途中の踏切
こえたとこの自販機でファンタ買って座ってたりな。
でも、わたし仕事あるからさ。毎回探しに
いかれへんからごめんやけど、学校
来てなかったら、悪いけど先生ここ見に来てよ〜
ってお願いしてたよ。
離婚してたから、働かなあかんかった。だから学童
なんてなかった時代やったけど、学童作ったりな。
でもあの当時は障害のある子は毎日じゃなくて、
週に何日か決めて通わせてくださいって声が
上がって、もう工事中止にしたったよ。笑
今でも健常者に産んであげたかったなって
想いはあるよ。でもそんなんゆーても
しゃーないしな。助けてくれる人って
何も言わずに助けてくれるんよ。
いっちゃんが中学校の時も不良グループの
子らが、いっちゃんに何かしたら許さんぞって
守ってくれとったらしいわ。
あと、通学途中の踏切で毎日いっちゃんを
見守ってくれてる人がおったんやて。
それって当時は知らんかったんやけど、
後から知ったんよ。
ありんこの会っていう講演会で、谷口明広教授と
出会ったんよ。それでガラッと変わった。
今までちゃんと仕事をして働いて自立して
ほしいって思ってたんやけど、そうじゃなくて
いっちゃんに人生を楽しんでほしいんやわ。
って気付いたんよ。
やっぱり障害者のお母さんたちって、子どもが
仕事してると安心するんよ。だから少しの
工賃でも机に座りっぱなしでも作業所に
行ってると安心するんよな。
でも、本当は仕事をしてお金を稼いで欲しい
んじゃなくて、人生を楽しんでほしいって
思ってると思うんよ。
そうやって目から鱗が落ちたあとに、
いろんな人にアドバイスもらって事業所
立ち上げたんよ。
ライフサポートみのりっていうお弁当屋さんで、
毎日100食作るんよ。毎日完売やで!こっちの
うどん屋は、彼らがもっとやりたいって言うから
クラウドファンディングして立ち上げた。
そうそう。1年で辞めたけどな。私、よくやり逃げって言われるんよ!爆笑
だってな、お弁当100食作った後に、子ども食堂の仕込み入るやんか、
もう1日中仕事よ!ほんま大変やったけどなやった意味はあったと思ってんねん。
たくさんの親子が利用してくれたけど、子どもって
素直やんか。だから「顔へーん!」とか言うやろ?
そしたら、「こんなんならんで良かったやんか」て
言うんよ。小さい時から障害者を見て
もらっておくって大事なことやと思うんよ。
お母さん達も、自分の子をイライラして
叱ったり、なんでこの子はこんな事も
できへんのや?って思うことあった時に
あ、違うなこの子はこのままでありのままで
完璧な存在なんやって、障害者と過ごすこと
で、子どもを抱きしめてくれたらいいなと
思うよ。
子ども食堂やめた後に、うちの子らを
道で見つけたら子ども達が「あ!!子ども食堂の人や!」
って言ってくれたりする。それ聞いたら、
1年やったけどやった意味あったなと思うよ。
楽しく遊ぶわ!人生もっと遊ばなあかんわ!
いっちゃんなんて海外いっぱい行ってるし、
今日もこの後大好きな釣り行くらしいで。
障害者ほど海外行った方がいいと思う。
あっちは全然違う。
ハンディキャップ持ってる人に対する
考え方が全然違うから、衝撃受けて感動するよ。
また遊びにきてよ〜!!!じゃあね〜〜!!!
名称 うどんカフェ一休
住所 〒649-7203 和歌山県橋本市高野口町名古曽681−1
電話番号 0736-44-2219
営業時間
【ランチ】10:00~15:00
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